健康政策

日本における高齢化対策の基本をまとめた法律に、高齢社会対策基本法というもので、国民の誰もが生涯にわたり安心して生きがいのある生活をするためのものです。

基本理念には、3つのポイントが示されており、公正で活力のある社会、地域社会が自立と連帯の精神に立脚して形成される社会、豊かな社会というものです。

また、国民の努力についても触れられている、対策の受け手となる国民も、高齢化社会に関する知識を深めると共に、相互の連携をいっそう強め、健やかで充実した生活ができる努力を怠らないことが掲げられている。

このことからも、国だけが動くのではなく、国民一人一人が国と連携するかたちで動いていかなければ機能しないのが高齢化対策であることがわかる。

また、国民の健康保持についても掲げられていて、国民が自ら率先して健康を保持できるように、総合的な施策を講じるといったものです。さらに生涯学習の機会を高齢者に与えることも重要とされ、ボランティアなどの社会的活動を通じて、生涯学習のチャンスを多くするものとなる。

高齢者は体の衰えによって自分ひとりでは生活できないようになり、そうなった場合には周囲からのサポートが必要になります。さらに、介護が必要になった高齢者には、国からの支援金なども必要になってくるので、高齢者が増えてくると金銭的な負担も強いられるのです。

そこで注目されているのが、高齢者のあり方に対するもので、高齢者が増えたとしても、その高齢者が生活していくのに自力で全く問題ないというのならばどうでしょうか。

健康政策、これは医療が必要となる前段階で、健康を損ねてしまうのを未然に防いでしまおうというものです。健康政策が浸透し、高齢者ができるだけ健康を維持した状態で長生きできるようになれば、社会の戦力としても数えられますし、税金で負担する高齢者の医療費や介護費などについても減少が見込めます。

これはこれまでの高齢者をどう保護していくのではなく、高齢者がより元気に社会生活を長く続けられるかに注目したもので、メディカルシステムではなく、ヘルスケアシステムを充実させようとするものだ。

生活習慣病は病気なのか

例えば一般に病気と呼ばれるものの中で、一番多いのが慢性疾患になってきている。これは日本や米国のような先進国だけではなく、途上国でも同じ傾向になってきている。いわゆる糖尿病とか高血圧とか肥満だ。

しかし、これは果たして病気と呼ぶべきなのか。 

もちろん、肥満を病気に入れるのは間違っている。自分の姿を見て太っているのかどうかは、体重を測らなくてもすぐ分かるし改善する方法も知っている。

同じように、糖尿病、高血圧など、いわゆる生活習慣病と総称される状態は「病気」の範疇に入れるのはおかしいのではないか。

この改善には、必要以上のカロリーを取らないようにするか十分な運動をすべきであって、食べ過ぎて太っている、高血圧になった、糖尿病になったから病気です、病院に行って治療を受けますというのは、本来おかしな考え方だろう

このような慢性疾患は、個人個人が日常の生活をどうやって変えるかということの方が大切で、そういう方向に社会のあり方を変えていくように知恵とお金を使うべきだ。

また、心筋梗塞とか脳溢血なども生活習慣が背景にあって発症するケースがほとんどだ。タバコを吸うとかアルコールを大量に飲むとか。長生きしたければ、そういうことは個人が自分で管理して、やめるのが当たり前。

これを「病気」と区分けして「医療」の対象として扱うのかどうか、これからの健康社会づくりのカギになる。そういうところまで、すべてを公的な医療費で賄うのはどう考えてもおかしい、より健康な社会、健康な人たちをつくろうというのが健康政策である。これからの医療政策は、そうしたヘルスケアを根幹にすべきだ。

1、健康セミナー等の定期的な開催

平均年齢も上昇し藍住町でも今年は100歳以上が11人と過去最高を更新。長生きすることは喜ばしいことですが、健康年齢となると全国平均70歳と言われている。高齢化に伴って医療費は40兆円を超え藍住町でも増加傾向にある。

藍住町の人口27年度現在、34,914人に対して65歳以上7,305人、高齢化率20,9%そのうち要支援、要介護認定者数1,397人となっている。今後、年々増加していくのは確実で生活習慣による疾患も増加している。

普段の生活習慣や運動など専門家によるセミナー等を定期的に開催。「自分の健康は自分で守る」と言う意識改革により、いつまでも健康で元気な高齢社会の実現を目指した取り組みを行う。

2、食生活の関心を高める運動を推進

動物食がもたらす悲劇(以下、新谷弘美医学博士・阿保徹免疫学者、船瀬俊介ジャーナリスト、関連参照)

毎日の食卓に並ぶ代表として肉・牛乳・卵などが挙げられますが、私たち日本人は昔からこのような食品を摂取してきたわけではありません。戦後急速に欧米化が進む中、米の消費が減少するのに代わり肉や乳製品といった畜産品の需要は時代とともに増え続け、日本人の食生活は和食から洋食中心へと大きく様変わりしていきました。

現代に至ってはデータからも分かるように大量の動物性食品が消費されており、その量は昭和中期と比較するとおよそ5倍~10倍にもなります。 果たして私たちは、このような急激な変化が日本人の健康とどのような関わりをもち、これらの摂取が身体にどのような影響を及ぼすのかを知っているでしょうか?残念ながら、いまだに食に関する正しい知識をもつ人は少ないのが現状であり、我が国ではがんをはじめとする生活習慣病により死亡する人が年々増え問題となっています。

厚生省の調査(人口動態統計)によると、年間死亡者数のうち三大生活習慣病による死亡は全体の約6割を占め、中でもがん死亡者数は 動物性食品の摂取増加に比例するかのごとく右肩上がりに上昇し現代では3人に1人ががんによってその命を奪われています。

中でも大腸がんや乳がん、前立腺がんといった日本人にはほとんど見られなかった部位の急激な増加は大変見逃すことのできない状況です。明日は我が身の時代だからこそ、誰もがこの事態を放っておくわけにはいきません。

一昔前のアメリカでも…

1970年代の米国でも、医療の進歩とは裏腹に同様な疾患患者が年々増え続け、医療費の問題も相当に深刻化していました。そこで当時の大統領は「病気が増えている原因」の究明に乗り出すべく、栄養問題特別委員会を設置し大規模な調査に踏み切る決断を下します(それは3000人の専門家が長期に渡り精密な調査を行うもので、米国の威信をかけた大掛かりな調査となりました)そして1977年、委員会の報告書である通称「マクガバン・レポート」を発表。その内容は、多くの病気の原因がこれまでの「間違った食生活」にあると結論づけたもので米国のみならず多くの先進国に衝撃をもたらす事となりました。

5000頁に及ぶその報告書の一部を抜粋すると…

■ガン・心臓病・脳卒中などの病気は、現代の間違った食生活が原因になって起こる食原病である。この間違った食生活を改めなければ、いくら病院が増えても、問題を根本的に解決することは出来ない『我々はこの事実を素直に認めて、ただちに食事の内容を改善する必要がある』

更に報告書では最終的な結論として『どのようにしたら健康を手に入れることができるのか』を次のように提示しています。食事改善の指針として高カロリー・高脂肪の食品(肉・乳製品・卵といった動物性食品)を減らし、できるだけ未精製の穀物や野菜、果物を多く摂るように勧告。

なんと最も理想的な食事としては元禄時代以前の日本人の食事をあげているのです。米国政府は以降、この結論に基づいた数々の政策を打ち出すようになり、その成果は確実に表れつつあります(1990年以降、国民のガン罹患率、死亡率ともに減少傾向にある)一方、古い栄養学を中心に据える日本においてはいまだに動物性食品が良質なものであるとされていますが、動物食は人間にとって必要がないばかりか逆に命を縮める「悪質」な食べ物であると言えそうです。

食の常識は間違いだらけ

なぜ動物性食品を摂ると病気が作られるのでしょうか?肉・卵・牛乳などが身体に入ると、一体どのような現象が起こるのでしょう。私たちが食べたものは、口から入って胃を通り、さらに小腸から大腸を通って排泄されますが、これらの食品は消化が悪く食物繊維も含まないため腸内に長く留まることになります。

このとき問題となるのは動物性食品に含まれるたんぱく質や脂肪が腸内で腐敗を引き起こし、数々の有害物質を産生する点にあります。これらの栄養素が胃腸で分解・吸収しきれずに大腸へ運ばれると、そこで待ち構える悪玉菌(これらの菌はたんぱく質や脂肪を好む)によって分解が行われアンモニアやアミン、硫化水素といった有害・発がん誘発物質を生成、これらの毒素は血液を通して全身(他の臓器)にまで運ばれてしまいます。

さらに動物の脂に多く含まれている飽和脂肪酸によって血液の粘度は高まり、血管は脆く詰まりやすくなります。血が汚れることは身体のすべてに悪影響をもたらし、様々な疾患を作り出す要因となっているのです。

たんぱく質の新常識 

動物性の脂肪は身体に悪いと知られてきた反面、いまだに多くの人が「動物性食品=良質なたんぱく質」だと思い込み、人間は肉を食べなければ体がおかしくなると本気で信じています。それは現代栄養学が動物性のたんぱく質の構成要素が必須アミノ酸であることを理由に奨励してきたからなのですが、これも大きな間違いといえるのです。

栄養学が語らない非常に重要な問題点のひとつとして『動物性タンパク質は人間の身体(臓器)に負担を強いる』という一面が挙げられます。金属や脂質などの様々な成分が複雑に結合している動物性タンパク質は(魚を含む)人間にとって利用しにくい構造であるために、排泄するまでにかかる時間もエネルギーも他の食べ物の倍以上必要になります。

"スタミナがつき元気になる"といったイメージのある肉も、エネルギー源としてみると非常に効率の悪い食品であり、必要以上に消化器官を酷使するばかりか異種タンパクによるアレルギーなど深刻な問題を引き起こす要因ともなります。

一方、植物性のタンパク質は植物本来の栄養源として栄養素を保持しており、そのほとんどが純粋なタンパク質で人体にとっても害が無く吸収でき、利用することができます。タンパク質の摂取に動物の肉が必要でないことは自然界をみてもよく分かります。草だけを食べる草食動物のほうが肉食動物よりもずっと体が大きくスタミナもあり、また寿命も長いのです。大切な事は、私たちの身体にどう作用するのかということであって単純に食品の栄養素だけをみて判断することはできません。

動物食のリスク

国民は病気の家畜を食べている!!
農林水産省が公表した平成15年度の家畜衛生統計では、検査頭数のうち牛の75.8% 豚の65.3%に何らかの異常(細菌病や寄生虫病その他疾病等)が見られ、各部位が廃棄処分となっている。残り部分は食用として流通するため、消費者には常に健康不安がつきまとう。また、抗生物質やホルモン剤などの残留汚染物質による影響からBSE感染などの深刻な病を発症する危険性まで抱えることとなる

発ガン物質についての驚くべき研究結果

(1)炭火焼きのステーキ1キログラムには600本のタバコに含まれているのと同量のベンゾピレン(強力な発ガン物質)が含まれている。(2)加熱しすぎの肉には、染色体に損傷を与え、ガンに関係すると考えられる化学物質が少なくとも8種類含まれる。(3)肉製品に含まれる亜硝酸塩は、人体内でほかの化学物質と化合し、ニトロソアミン(非常に強力な発ガン物質)を形成する(ぼくが肉を食べないわけ/著者ピーター・コックス)より

重要 動物食の弊害/肉食が地球を滅ぼす!?

騙される消費者たち

動物性食品がもてはやされる現代ですが、このようなリスクはあまり公にされません。いまだに日本人は肉や卵を「栄養たっぷりスタミナがつく」と信じていますし、牛乳に至っては「骨が丈夫になる」からと毎日学校給食にまで出される始末です。

このような栄養神話=常識は古いものだということに一刻も早く日本人も気づくべきなのですが、これがなかなか難しい問題なのです。私たちが何かしらの情報を得ようとする時その媒体は必然的に限られるものです。

そのなかで手軽に見ることのできるTVは絶大な影響力を持っていますが、ご存知の通りスポンサーによって成り立っているために大切な収入源である各々業者の立場が悪くなる情報を流すはずもなく当然、肉やハム、牛乳の宣伝で溢れ返っています。畜産・食品業界は勿論のこと、外食産業等の大手企業も絡みそれ故にマスコミでは肉や牛乳といった動物性食品の弊害は取り上げないという暗黙の了解が出来上がってしまっています。

最悪なことにマスコミだけでなく一部の医学・栄養学の関係者まで片棒を担いでいる日本の現状には失望せざるを得ません。悲しい事ですが、安全より利益を優先する今の世の中では、本当の真実は隠蔽され私たち消費者に知らされることはないのです …ここまでリスクのある食品を、騙されながらもまだ食べ続けたいと思いますか? 」
以上、(新谷弘美医学博士・阿保徹免疫学者・船瀬俊介ジャーナリスト、関連記事参照。)

町の健康推進課も懸命に住民の健康のために働いている。病気予防、介護予防にも多岐にわたる活動が行われている。昭和初期と比べて医療技術は比較できないほど高度に発展してきたにもかかわらず生活習慣病は増加の一途をたどり、がん死亡率は二人に一人の確率、心臓疾患、脳疾患など異常とも言える事態となっている。

その根本原因が上記のマクバガンレポートと無関係ではないような気がする。「自分の健康は自分で」の認識を持つことの意味を周知することが最も大事ではないか、そのことに気づかなければ病人は増え続け医療費は際限なく上昇する。

政府は最近になって砂糖に税金を掛けると報道しているが国主導で国民の健康を守るためにも真実を公表すべきだ。食生活の改善については学校給食は当然のこととして講師を招くなどして各種団体によるセミナー、会合等で正しい食生活のあり方を継続的に行えるよう取り組んでいく必要がある。

元気で生き生きと暮らす高齢社会の構築こそが地域力であり地方創世の原動力である。 

教育機関に対する応援、文化活動の推進、地域で要支援者らを支えるボランティア活動など元気な高齢者の活動の場は幅広い。そのためには心身ともに健康であることが前提であり健康政策の推進は重要課題である。 

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