藍住町議会議員研修(29年7月28日)
徳島県町村議会議長会の主催で28日、議会議事堂委員会室1で議員研修が実施された。
午前10,00~15,30の日程。講師は田口一博氏。
・一般質問について
・予算案審議について
・議会改革・議会基本条例について
・一般質問の目的は「何のために質問するのか、町の課題は何なのか、目的達成のために議員、議会ができることは何なのか」について。研修結果の内容を簡単にまとめてみた。
田口氏から、今日話しすることは他の議会ではまだやっていないことを話すのでそのつもりで聞いてもらいたいと言われ一般質問について、議会全体の創意による発言と、単なる個人的な発言とでは重みが違う。
・そのためには質問内容を委員会等でよく検討し賛同を得られるよう内容を考えるようにしなければいけない。また、住民からの要望等で質問する場合、議場に参考人として出席を求め、課題について当事者からの発言を基に質問する方法もある。
・町の解決しなければいけない課題については、職員との協議によって問題意識を共有し共に解決に向けて進めるわけだから、質問時には、ほぼ実現可能な状態になっていなければ質問の意味がない。
・今のところ藍住町は人口も増加しており、賑わいのあるまちとして、深刻な問題もない、しかし、今後10年過ぎたころから人口増加のピークを迎える。インフラも順次更新時期を迎え様々な問題が出てくることは間違いない。
・それに備えて任期2年余りで基礎作りをする必要がある、そのためにも長期的な展望に立ってじっくり計画を立て藍住町の将来をどうするのか真剣に考えること。
・田口先生からは、現在の藍住町の予算決算審議等、各常任委員会で行われていることについて現状のままでいいのではないか、特に問題はない、そのうえで、他の類似自治体との比較や過去数年間の歳入歳出の推移を見ることも大事だ、町の財政状況がどのようになっているのかを精査するのは議員の重要な仕事だと指摘。
・議会改革について。議会基本条例の策定は3時間もあればできる、しかし、それが住民のためにどのようになったかと言えば、ほとんどの場合役に立っていない。つまり、単に条例を作ればいいとか、他の町の真似をすればいいというものではない、住民にとってどのように良くなったのか、町がどのように変わったのか、それが議会改革だ。
●概略は以上のような内容であった。 他の町村議会では、まだ例がないと言う前置であったが本来の議会の基本的な在り方について詳しく教えて頂いた。特に、一般質問の効果的な進め方、町の将来や直面する課題に対しては行政側も共通していることから、職員との協力関係などこれまで以上に充実させ課題解決に向けて取り組む必要がある。
町の安全対策や高齢者対策、教育問題、防災対策、財政問題、町政の中長期にわたる展望ビジョン等、数限りない課題が山積している。今のところ町政は安定しているがいつまでも同じことが続くとは思えない、住民との対話を通じて最善を尽くす責任がある。
議員同士でこれらの課題を共有し十分討議を重ね、住民の意見を基に地道に出来るところから取り組む以外にない。田口氏ご指摘のように、「結果を出さなければ、議会改革とは言えない」4時間の研修内容を一言でまとめればこの言葉に尽きる。