学校防災の推進
- 8月27~28日両日アスティー徳島において、「防災、減災フォーラム2011in徳島」が開催されました。パネル討論では、飯泉知事や専門家らによる東日本大地震の教訓を踏まえ、予測される東南海3連動地震対策について意見交換が行われました。また東日本復興構想会議議長代理の安藤忠雄氏の基調講演では大震災から見えてきた日本の課題や自らが取り組む被災地の復興支援の紹介など、大変興味深い内容でありました。
- 学校防災の分科会では、阿南市や牟岐町徳島市など各学校での避難マニュアルの作成、避難訓練など防災教育の現状報告の後、今後の課題についての意見が交わされ、地域によって災害状況が異なることからそれぞれの地域性に対応したマニュアルの作成が必要だと言うことです。
- 飯泉知事は防災、減災対策は、災害を防ぐ対策と、逃げる対策で被害0を目指すとしており、従来の認識を新たにし逃げることが大事だと強調しております。基本的には、自助7割、共助2割、公助1割との観点からまず、災害時において児童生徒一人ひとりがどのような行動がとれるか。
- いつ何処で起こるか分からない自然災害、日常的に危険にさらされたなかでの生活、この現実をどのようにして子供たちの命を守るのか、このことを基本に学校では子供達の自らの危機管理を自覚し身を守る能力を育てる教育が求められている。
- ●3.11 以降、急激に東南海地震に関心が高まり各地で防災教育等が盛んに行われております、本町の児童生徒の命を守る教育について。
- ●地域の実情に合ったマニュアルの作成と避難訓練の状況についても。
- ①8月23日に松茂町で行われた防災教育では地震時の揺れの波長はP派とS派があり東西の揺れから次第に南北の揺れに変わると実験を通して説明がありました。南北の揺れを認識。このことも参考にしながら避難経路や通学路のルート確認などの検討。
- ・家庭地域との繋がり、登下校時の対応はどうするのか「家族で防災会議をしっかりやる」
- 例えば神奈川県新座市では「9月の第一日曜日」を家族防災会議の日に制定、災害発生時の、家族一人ひとりの役割を決める、連絡方法や集合場所を決める、避難場所や避難ルートの確認などを行うほか、家の中や家の周囲に危険箇所はないかなどの安全確認も行うよう勧めている。
さらに、非常時に必要な品目を確認できる「我が家の防災チェックシート」を毎年9月1日付けの広報に掲載している。
また防災会議の取組みを推進する為、小中学校の児童、生徒に防災会議のプリントを配布し、親に渡す事で、親子の意識を高める工夫をしている。そして市のホームページにもアップし防災チェックシートはダウンロードが出来るようにしている。
- ・大人が家にいない場合は「自分でどのように行動するのか」等。
・訓練の実施。「災害時と同じ状況を想定した訓練」。
このような多角的な教育によって万事にわたり自らの身を守る危機管理が身につくものと思う。
- ●次に今回の大震災では、多くの学校施設において非構造部材の被害が発生。天井材が落ちたり壊れたりした公立学校は1636校に上り、照明器具の被害が410校、外壁材の被害も968校で確認された。天井材の落下で体育館に集まった子どもたちの多くがけがをしたり、避難所として使えなくなったりした学校もあった。
- 特に屋内競技場における天井、照明器具や外壁、バスケットゴールなどの落下防止対策を進める必要がある。町民体育館においても同様。
構造体の耐震化だけでなく、非構造部材の耐震化対策について。
- ③天井のボードや照明器具の落下を防ぐため、ネットや地震による揺れを抑えるワイヤをつけるなど。タイルなどの外装材やバスケットボールのゴールも補強が必要とし、それぞれの点検を行い特に危険と思われるところは対策を考えることが必要では。
- 学校の施設、設備について、各学校で定めている安全計画などに基づいて定期点検の実施、安全管理が行われていると思うが。
- 現在、総務文教常任委員会では、町内、各小中学校幼稚園への授業参観を計画しており第一回目は7月14日に実施、私と・・、北幼稚園、小学校へ授業参観を行いました。小学校各教室では習熟度別授業や生徒一人ひとりの状況に配慮した授業が行われ教職員の熱意に子供たちの真剣さが感じられました。
- そこで一点感じたことは、小学校の一部教室の床が傷んでいたり先生の机が傷んでいたりしていたのが目についた。備品や施設の老朽化については速やかに修繕や買い替えなど行い快適な環境の中で授業が行われるようにする事が子供達の為にもなる。施設の必要に応じての修繕や備品買い替えなどについて現場からの要望がしづらい様な雰囲気があるとすれば問題だと思いますが、この点コミニュケーションが十分図られているのか。
- ④8月30日の新聞。岡山県の市立小学校体育館。
小学校体育館雨漏り滑って転倒。半身まひ女児と1億円和解。
2003年当時低学年だった女児はドッジボールをする前の準備運動
中、雨漏りの水で濡れた床で転倒、頭を打ち脳内出血をおこした。
市側は、体育館の屋根を補修していなかった管理責任と、床が濡れたまま授業をしたミスを認め損害賠償を払う事で和解した。さらに
- 福岡県前原市の小学校で、校庭にあった高さ約15メートルの国旗掲揚ポールが突然倒れ、運動会の準備をしていた児童の頭部を直撃し、この児童が死亡する事故があった。
このような事故が絶対起こらないとは誰も確信できない。
安全管理の必要性。
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