• 総務文教常任委員会・委員長報告

・議長から委員長報告を求められましたので、ただいまから総務文教常任委員会に付託された4 議案に対する審査の概要を御報告いたします。

・本委員会は、9 月9 日に開催し、石川町長ほか関係職員の出席のもと、付託された4 議案について関係理事者に補足説明を求め、詳細な説明の後、審査を行いました。委員からの主な質疑の内容及び意見については、次のとおりであります。

・付託された4 議案に対する審査の概要を御報告いたします。
本委員会は、9 月9 日に開催し、石川町長ほか関係職員の出席のもと、付託された4 議案について関係理事者に補足説明を求め、詳細な説明の後、審査を行いました。

・委員からの主な質疑の内容及び意見については、次のとおりであります。
第32号議案・平成25年度一般会計歳入歳出決算報告書のうち、町税の滞納者に対ての対応について質問があり、未納者に対しては、財産調査を行い財産があればそれを差押え換金をしているとのことでありました。

・平成25 年度における主要な施策の成果に関する説明書のうち、藍住東中学校改修事業で、藍住中学校と藍住東中学校の駐輪場を比べて環境整備に格差があるのではないかとの指摘があり、町民体育館は災害時における町民の避難場所であり、藍住中学校の屋根付きの駐輪場は、いざというときに物流トラックの活用とか炊き出しの場等に利用でき、大きな効率を発揮するとのことでありました。

・第40 号議案・平成26 年度一般会計補正予算のうち、歳入で社会福祉施設整備事業積立金の繰入金5,500 万円の充当先について質問があり、歳出で( 仮称) 藍住町文化ホール・公共施設複合化事業の委託料8,400 万円を予算計上しており、これの財源として充てるとのことでありました。この委託料は、総事業費約34 億円のうち、施設本体は31 億円程度の建物を考えており、その建物に対しての設計委託料として予算計上したとのことであります。設計費用については2 か年にわたり、今年度は8,400 万円、来年度は4,000万円で、合計1 億2,400万円を見込んでいるとのことであります。

・また施工管理については、来年度に予算計上をする予定であるとのことでした。災害復旧事業債の一般単独災害復旧事業債4,100 万円の内訳について質問があり、富吉児童館屋根修繕工事の設計料50 万円と工事請負費が550 万円で合わせて600万円。旧奥村家修復工事の設計委託料500 万円と工事請負費3,000 万円を合わせて3,500 万円。この二つの分に災害復旧事業債4,100万円を充てているとのことでありました。
旧奥村家住宅修繕工事について、県から補助金が付き保険金も下りるのであれば、町が負担するのは300 万円だという説明であったが、一般単独災害復旧事業債で3,500 万円の予算計上をしたのはどうしてかとの質問があり、補助金・保険金等の額が未定であるため、とりあえず財源として、全額を交付税措置のある災害復旧事業債を充てている。補助金・保険金等の額が確定したら補正計上をし、代わりに災害復旧事業債を減額していくとのことでありました。

・西寝床の壁は、以前にも修繕したのではないかとの質問があり、平成17 年に一度補修の履歴があるとのことで、その時も同じく災害復旧事業債で修理をしており、その場所と同じ場所が崩れている状況となっているとのことでありました。建物専門家が見ると屋根のほうの補修をしないと屋根から壁の間に水が入って壁が落ちるとのことで、その時は屋根の修理は一切しておらず、その辺りの抜本的な修理を今回行うとのことでありました。

・この建物だけ補修ができないから取り壊すということは、認められるのかとの質問では、奥村家住宅については、13 棟が県の指定文化財になっており、その価値については、13 棟の藍屋敷が一群として残っていることが価値として高いもので、その一つだけを外すというのは、県でも認めていただけないとのことで、今回補助金等をいただき修理を進めたいとのことでありました。

・土地・建物が藍住町の物であれば、それは藍住町の財産で十分考えていく必要がある。伝統も守らないといけないと思う。しかし、いつまでたっても土地は奥村家の物であるので、購入するか、寄付してもらってはどうかとの意見があった。また、土地が町の財産にならないまま建物の管理や修理に多額の経費を要する状況が続くなら、町民の皆さんの理解が得られないと思うので、建物を返還することも考えるべきとの意見もあった。

・これに対し、これからも引き続き土地については、町の資産となるように、先方との交渉に努力したいとのことでありました。設計委託料が高いとの指摘があり、これは工事の設計と施工管理を両方合わせた金額で、県が昨年度まで修理していた文化財の工事の設計委託料が15 パーセントから18 パーセント程度であったので、同程度の予算を計上したとの
ことであります。発注する際には内容を精査し、入札を行うとのことでありました。

・これに対し、設計委託料、測量設計とかいろいろあるが、厳密にやっていってほしいとの意見がありました。工事については130 万円以上は入札、委託は50 万円以上が入札と決められているとのことであります。

・西クリーンステーションの管理費のうちの臨時雇賃金が1,198 万円も不足をしたという説明であったが、どうしてこんな大きな金額が不足するのかとの質問があり、平成26 年3 月末で3 名が退職、1 名が病気で休職しているのと、事務職員を臨時職員で1 名追加したことにより合計5 名分を予算計上したとのことでありました。当初予算は3 月議会で議決いただくために人事異動の前に予算を確定しており、後から増減の補正を毎回お願いをしているとのことでありました。

・道路維持費について、設計委託料が1 割以上かかっているのは、どういう積算をしたのかと質問があり、改良設計料以外に、買収及び寄付も含めた土地の面積確定分の委託料を予算計上しているので割高となっているとのことでありました。

これに対し、予算書資料の説明欄には、具体的な内容を記載するようにとの意見がありました。河川敷パークゴルフ場・河川敷運動公園の汚泥・流木の撤去の委託料が前回に比べて安くなっている理由について質問があり、国土交通省と協議したところ、国土交通省が管理している吉野川本線に流木が多くあるため、今回に限り特例で一緒に処理していただけるとのことであります。指定された場所に運搬する費用は必要であるが、平成23 年度にかかった600 万円程度の処分費がいらなくなったとのことでありました。

・第40 号議案の審査の中で、旧奥村家修復事業からみられるように、設計委託料は高い傾向にある。その額の計上にあたっては慎重に厳密に行い、納得のできる説明をしてほしいとの意見がありました。

・第49 号議案・藍住町基本構想の策定に関する条例の制定について、第5 次藍住町総合計画の策定スケジュールの中で、住民アンケートの実施とあるが、町民会館・福祉センター一体の複合施設について、町民から意見を求めるのかとの質問があり、補正の承認をいただいたら設計に入っていくとのことで、時期がずれているため、今回のアンケートの中には入れることができないとのことでありました。

これに対し、できるだけ町民の皆さんの声を聞くような方法を提起していただきたいと意見がありました。

以上、9 月9 日に開催されました総務文教常任委員会における付託議案に対する審査の結果であります。

・平成26 年9 月24 日
・総務文教常任委員会
・委員長  西川良夫

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